出会いの順序

世の中にはたいへん素敵な出会いを経験した人もおれば、どんなにもがいても全然誰からも相手にされずにひたすら孤独を味わうべくして日々を送っている人もいる。だれもが素敵な人生をおくっている、前向きに生きようなどといわれてもそんなに簡単に気持ちを切り替えられないから悲しい気持ちも楽しい気持ちも入り混じっているような暗いきもちになる。さて、前向きに生きていれば素晴らしい出会いを果たす事ができるだろうか?私はそうは思わない。やはりそこにはその方の魅力が大きく人生に変動を与えるのではないかと。では魅力そのものは磨くことができるものなのか。

男女によって惹かれる魅力はそれぞれ違うものでありまた、人によって全く違うもの。魅力そのものが人の性質をあらわしているのだから。どこに行けば魅力的な人間に出会えるのか。そう考えては知らない間にこんな年齢になっていたという取り返しのつかない時がやってろてしいまう。どこへ旅に出ようか。テレビ番組でよく特集されているのはラーメンか旅か恋愛のことだ。ラーメンを見ているとムショウに食べたくなりお店に食べに行くほどのレベルに達していなけれべお湯を沸かしてチキンラーメンを上手に煮込み少しいつもと違う野菜を入れて味付けなんかをしたりして一人の時間を贅沢な気分で費やすのだ。お店になんか行かなくてもラーメンとの時間は家で満足なのだ。

出会いに見据えるもの

またたくまに恋人がいないうちに随分年をとってしまったものだと我に返る。そこには何の輝きもない景色とたったひとりで何年も住み続けているぼろいアパート。ふと我に帰った時のこのぼろアパートのありがたみときたら大した存在感である。どこにいてもだれからも相手にされなかった男性はいつになれば自分を見るようになるのか。男性は一般的に考えれば狩りをする生き物だとされているものだが、まさしく仮に疲れはてた老いぼれライオンのようにその場から全く動こうとしない。さてどうしたものか。決して喧嘩に弱いわけでもなく百獣の王と呼びたくなるような風貌もな。いたって目立つ様子をうかがえるわけでもない。随分出会いを実感していない彼の感情は枯れ果ててしまい、意味もなく首つり自殺をしている自分の姿を想像しては生きている実感を得る。高い所から見下ろした景色を見ては飛び降りたら死ぬのだろうかと想像していた。彼の生きがいは唯一、職場の近所にある美味しいお弁当やさんで夕食を買って帰ることだった。

枯れた心を癒すもの

どうしてこんなにも枯れ切った心になってしまったのか。それはいくら考えても答えは出てこないのだ。無論、そこで答えを出したとしてもかれた心をいやすことはできず枯れた葉っぱは二度と緑を取り戻さないのだ。けれど、人間の心は生き返る。暖かいお湯につかれば極楽を感じることができるのは人間だけだし。のどが渇いた時に冷たいビールを飲めば復活したように感じることができるのも人間だけだ。そんな単純なことだけで人間は喜びを感じることができるのだから幸せモノの世界である。

出会いがなくてもちっとも悲しくない。なぜなら人生の中で楽しみを感じる瞬間は女性を両腕の中でつつみこむことではないからだ。世の中の男性はそれだけは人生の目的だと思っている方が多いようで、私に出会いがないことよりもそちらの方が悲しいように思えて仕方がないのだ。どうして暫くの間一人で過ごすことができたのかは解らない。なぜ一人でいることが孤独だと感じているのになにも行動を起こそうとしないのかもわからない。その解らない状態が何年も続いているうちにだれにも頼らずに生きていけたらいいなな度と思うようになっていた。

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